細くて柔らかい髪。 真っ黒な瞳。 ふわりと匂う、シャンプーの匂い。 全部が好きで。 全部が好きすぎて困るくらいで。 いっそ強く抱きしめて壊したいくらいに・・・好きすぎて。 自分でも、どうしたらいいのか分からない。 だけど、彼女を傷つけちゃいけない。 例え、俺はどんなに傷ついても。 彼女の心にこれ以上、傷を負わせちゃいけない。 「・・・巧。聞いてくれてありがと」 俺は、ゆっくりと目を開けた。 「決心が、ついた」