その日、天音さんの様子は、いつもよりおかしかった。 笑顔が、いつもと違ってすごくぎこちない。 何かを恐れているようにさえ、俺には見えた。 「・・・なんか、あった??」 2人きりの、静かな部屋の中のベットの上。 俺の隣で寝転んでいる彼女に、そっと声をかける。 天音さんは、何も答えなかった。 それ以前に、目さえも合わせようとしてくれない。 「俺・・・頼りないけど・・・話聞くことぐらいは、出来るしさ??」