天音は少し迷ってから、その手をそっと握り返した。 彼の体温が、手のひらを伝って彼女の体の隅々にまで届く。 溝端の手が、するりと抜けるように離れた。 「・・・どうしたんですか??」 「え??あ、ちょっと用事があって・・・」 天音は、目をつぶった。 深く、大きく、深呼吸をする。