「アキ・・・じゃなくて・・・溝端会長・・・」 溝端は、片手を顔の横まで上げた。 いつの日か、狂うほどに祈った願い。 だけど、叶わない願い・・・の筈だった。 だけど、彼は今こうして彼女の目の前に、当たり前のようにいる。 けれど、不思議なくらいに願いが叶ったという嬉しさはほとんどなかった。 「・・・本当に久しぶりだな」 溝端会長が、手を差し出した。その手を見て、少し強張った表情で彼女は返事をする。 「・・・何も変わってないですね」 「・・・え??」 「そういう律儀なところ、とか」