「もお。歩きにくいじゃない」 だけど、天音さんは嬉しそうに笑う。 その笑顔につられて、俺も笑う。 俺達は、2人でソファーに座った。 俺が彼女から手を離すと、天音さんはするりと立ち上がる。 リモコンを手に取り、テレビをつける。 そして、台所に行く天音さんの背中を見つめる。 幾度となく、目にしてきた光景。 天音さんは俺が家を訪ねると、必ずと言っていいほど紅茶を入れてくれた。 時には、お菓子も添えて。