次の日。 巧は、いつものように学校に来た。 そして教室に入って俺の顔を見つけた途端、小さく手招きをした。 巧の顔はもう、怒っていなかった。 少しビクビクしながらも、何も言わず前をすたすたと歩いて行く巧の背中を見る。 巧が、理科室の前で立ち止まった。 周りにひと気はない。 くるりと振り返ると、巧は深々と俺に頭を下げた。 「本当にこの間はゴメン!!」 思いがけない発言に、頭がついていかない。 巧は顔も上げずに言った。