学校の門の前に人の集まりが出来ていた。

俺は目であいつを探していた。

少し歩いた所にあいつ蔵金 綾流(くらかね あやる)がいた。

「おお、綾流!」

後ろから声を掛けた。

背丈は俺より頭1つ分小さく、幼少の男子ににも見える。

髪の毛は薄茶色で目の色は薄い緑だった。

綾流は幼馴染みだ。

「あ、おはようございます詠斗君」

綾流と俺は一様友達の中だが、綾流は敬語を使っている。

「うん、おはよう」

隣で歩いた。

「詠斗君、今日は蒼白な肌をしてますね」

「そうかな?」

「ええ。寒いんですか?」

「いや、部屋がね」

「そうなんですか、worldspeakerは気付いてないですかねぇ」

「さぁなぁー」