桜が舞い散る4月。
今日は中学校の入学式。
初めて出会う仲間達に心が踊る。


藤田 葵
今日から中学生。

「なぎー!お待たせっ!ごめん遅くなっちゃって!」

「遅いよ!葵っ!」

この子は私の親友
中倉 なぎ

もう9年間も一緒にいるんだ。

「うちら何組だろうねー」

「同じクラスなりたいよぉ〜泣」

「んま、ならなかったらそん時だよ。笑」

クラス表を見たら私たちは…なんと同じ1年3組!!!
「なぎ!うちら同じクラス!」
「うそ!やったねっ!!」

あぁー本当に良かった。
実は私、人見知りなんだよね。苦笑

そして私たちは1年3組の教室へ向かった。まだ他の人たちは来てなくてどうやら私たちが一番乗りのようだ。

「なんか…意外と小学校と変わらないね!笑」

「うーん確かに。」

そうして喋っていると他の子たちが来たみたい。

(ちょっと緊張するなぁ…)

入学式が始まるまで私は誰とも喋れず…なぎはすごく仲良く喋ってたけどね笑

(ほんと尊敬しちゃうわ。。)

そして、入学式も終わり…
次の日になった。
昨日一度顔を合わせたとはいえ、
緊張している私に声をかけてきたのは
あゆかだった。

「ねぇねぇ!名前なんていうの?」

「あ、えっと…葵!藤田 葵だよ!」

「葵ね!よろしく!私のことは
あゆって呼んでね!」

「う、うん!わかった!」

うわ〜びっくりした。
すごいフレンドリーな子だな。
でも、良かった。新しい友達ができて。
なぎも仲良い子ができたみたいだし
これから中学校生活楽しくなりそうっ!


そして翌日…

「ねぇ…葵。」

「ん?どした?」

「私…気になる人がいるの。」

「え!?誰々!?」

「葵の列の1番後ろの人。」

その人は松方 流星。
(ふぅ〜ん。なぎってあんなのが
好きなんだぁー。)
その時はそう思っていた私が後々
あんな事になるなんて思ってもいなかった。