「そっか…」


そう言って光くんは先に戻っていった。




無言でその去っていく背中を見つめた後、窓から空を見た。



「早いなぁ…」












今でもあのときのことが、昨日のことみたいに思える。



私はこれからも。



何年、何十年経っても湊のことは忘れないよ―――――…