「遥斗、先輩!?」 「あお、いってらー」 「えぇ!?千穂っ!?」 笑顔で手を振るのは千穂。 ―――グイッと引っ張られ、廊下に出る。 うわぁぁぁ…っ 廊下にいる人達見ちゃってるよ… 離れようとしても腕を掴まれちゃ、逃げることもできない。 そして、一向に腕を離してくれない先輩は前だけを向いてズルズルと私を引っ張っていく。