心臓がやけにうるさい。 クラスの皆が見てるのに、恥ずかしすぎるよ… 俯いたまま遥斗先輩のところまで行くと、ムスッとした顔で私を見ていた。 「は、遥斗先輩…?」 無言だし、なんか不機嫌…。 背の高い遥斗先輩を見上げると視線がぶつかった。 「……」 すると、私の左腕を掴まれどこかへと連れていかれる。