「…ありがとうございます」 「あぁ」 この先輩いい人だなぁ。 パーカーから先輩の匂いがする。 少しキツイのに優しい匂いは、私の曇っていた心も少し安心させてくれた。 「名前は?」 「七瀬あお です」 「敬語使うなよ。あと遥斗でいいから」 そんなこと言われても… 先輩なのに? さすがに呼び捨てにはできないと思い 「…遥斗先輩」 そう呼ぶと、遥斗先輩は優しく笑ってくれた。