そして、私が足を止めたのはやっぱり屋上だった。 辛いことや悲しいことがあれば、私はここに来ていた。 夕方の空は少し赤みが架かっていて、その綺麗さにずっと見ていたいと思う。 『―――湊、恋って難しいね…』 私から逃げ出したのに、後悔してる。 『ダメだなぁ』 そんな時だった。 ガンッ――――― 保健室と同じように、後ろのドアが勢いよく開いた。 誰が来たかなんてすぐに分かった。 どうしてこんなにも優しいんだろう? もう来るはずがないと思っていたのに…