すると、なかなか返事をしない私の顔を持ち上げた遥斗先輩。 強い瞳に思わず吸い込まれそうになる。 「こっち向けよ…」 だけど、遥斗先輩は優しいから。 怒っていてもあんなに低かった声も、いつもより優しくて心配そうに私の顔を見つめる。 今なら言えるかも… 『さ…「遥斗ー?」』 "さっきの女の人誰?" 勇気を出してそう口を開いた時、再び保健室のドアが開いた。 「沙希…」 小さな声だったけどはっきり聞こえた。 遥斗先輩の元に駆け寄ってきた沙希_sakiさんという綺麗な女の人。