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それから数週間後。


ついにやってきた文化祭当日。




始まる10分前、

はっきり言って楽しみでも何でもなかった。




私達のクラスは、定番のお化け屋敷。


私がやる女の人のお化け役があまりにも不人気で、午前中も午後もやることになってしまった。




『せっかく遥斗先輩に誘われたのに…』


｢お化けになっても可愛いんだからいいの｣



お化けメイクをしてくれている、千穂が呟く。



お化けに可愛いもあるものなの?

それに、可愛いからいいって意味が分からない。