そして、昼休みのチャイムと同時に教室を出て行った湊。 私もそのあとを着いて行った。 ―――――――ギィ… 屋上の錆びた扉を開けると、そこにはフェンスに寄り掛かる湊がいた。 「…湊?」 音で私が来たと分かるはずなのに、こっちを向かない。 怒ってるのかと思い、変な緊張が襲ってきた瞬間。 真剣な瞳をした湊が振り返った。