でも、やらないわけにはいかなくて。 …隣になれますように 必死に願ってくじを引いた。 「あお、何番?」 「…11番」 「あー、離れたな…」 隣じゃなかった。 新しい席は、遠くもなく近くもないところだった。 「隣がよかったなぁ」 本当に、そう思ってる? そんなこと言えなくて。 「離れちゃったけど、仕方ないよ!」 そう笑い返すしかなかった。