そして、授業が終わるチャイムが響く。 泣き疲れた私は、ある決意をした。 「…私、湊に会いに行ってくる」 「うん、会ってきな」 優しく笑い返す千穂。 そういえば、湊のことで千穂にこんなに頼ったの初めてかも。 笑っている千穂を見て、そんなことを思った。 「千穂、ありがとう」 「…やっと頼ってくれた」 ありがとう、千穂。 さっきまで曇っていた空に、突然光が差し込んだ。