「遥斗先輩、私は…… 好きでした。 でも…私が幸せになることなんてないの」 そう、これでよかったんだ。 不思議と涙は出てこなかった。 "好き"の真実と"でした"の嘘。 …遥斗先輩ごめんなさい 好きです。 …でも今日で終わります。 「ごめんなさぃ…」 後ろから私の名前を叫ぶ声が聞こえたけど、駅まで全力で走った。 遥斗先輩は、追いかけて来なかった。