後ろから抱きしめられたと思ったら、写真立てが裏返された。 「何やってんの」 「は、遥斗先輩!」 振り返ると、後ろにいたのは遥斗先輩。 「は、離して下さい!」 「へんたいあおのくせに」 「へっへへ変態じゃないです!」 「俺の写真眺めちゃって」 「…それはっ!」 「それは?」 「……」 遥斗先輩、意地悪だ… 「もう変態でいいです…」 何言ってもダメだと思った私は、ぷくーっと頬を膨らませながら遥斗先輩を睨んだ。