有紗は千夏の連れられて駅構内のうどん店に入った。
時間はお昼のピーク時を過ぎているのでスムーズに座る事が出来る。
「やっぱり、この雰囲気が懐かしいね。」
「そうでしょ?私も東京から帰って来た時、一番に感じたわ。」
2人でぶっかけうどんを頼む。
「母さんって、結局、私の事、愛姫って呼んでって頼んだ時だけでずっと有紗って呼んでるね。」
その言葉に千夏は苦笑いを浮かべる。
「私の中では有紗は有紗。どうしても名付けた名前と違う名前って呼びにくいわ。」
「そういえば母さん、兄さんと連絡取ってたんだね。」
お茶を一口飲んで尋ねる。
「ええ。私が東京に帰る前に連絡してね。隼太も以前から、有紗の事はテレビで見て気になってたみたいだったから。」
「兄さんから、父さんの事聞いた。」
隼太から聞いた話を思い出す。

