晴れ、時々、運命のいたずら




「以前、松本城に行った時に偶然出会いました。
本当に偶然で、その時は翔太さんって知らなくて…。
その後、名古屋のイベントで再会して…。
少し話をしました。
Shipの、愛姫さんのファンだと…。
それから、Shipの情報があれば教えて欲しいって連絡先を教えて貰ったんです。
その時に翔太さんの名前も教えて貰いました。」



「そうだったの…。」



(名古屋来てくれていたんだ…。)



愛姫が遠い目をしながら自然と微笑む。



「愛姫さんの彼氏と言う事は最近知りました。」



「そう…。」



「翔太さん…、必ず愛姫さんを迎えに行くと言っていました…。」



(翔太…。)



穂乃花が寂しそうな表情を浮かべる。



「翔太さんには…、もう長く会ってないのですか?」



「うん…。」



「寂しく…、ないですか?」



「寂しいよ…。けれど、迎えに来てくれるって信じてるから。私が翔太の隣にいて相応しい女性になるまで待ってくれると言ってくれたから…。」



愛姫は鞄を開くと、お守りを1つ取り出して穂乃花に見せた。



「香川から上京する時にくれたお守り。こんぴらさんの黄色いお守り。」



『幼馴染。中学卒業後、アイドルになる為に上京する愛姫に必ず迎えに行くと約束して送り出した。香川県にこんぴらさんという神社があって、そこの幸せの黄色いお守りを渡して…。俺は、愛姫の事を愛してる。だから俺も香川で応援している。福岡翔太。』



(これが翔太さんが言っていたお守り…。)



「翔太さんと愛姫さんって…とても素敵ですね…。」



微笑む穂乃花に向かって、愛姫も同じように微笑んだ。



「穂乃花ちゃんも、素敵だよ…。」