「はい…。」
「結成して約2年。デビューしてわずか1年弱だったけど、お陰様でシングル3曲も出せてとても幸せだった。」
「…。」
「元々、私と香織、どちらがアイドルとして資質があるのか、Shipの活動の中で見極めて、1人だけを売り出す方針だったみたい。」
「そうだったんですか…。」
「そして事務所からShip解散の通達。とてもショックだった。もっと香織と活動したかった。」
心から思う。
競った相手が香織で良かった、と。
「あの…。」
聞いていいのか困惑した表情を出している。
そんな穂乃花に愛姫は笑顔を向ける。
「何でも聞いてくれていいよ。」
「…どちらが残ったのですか?」
「…私。」
「香織さんは…。」
「香織はアイドル辞めて地元に帰るって言ってた。香織は子役としてもう10年以上も芸能界に居てね。私からしたら大先輩。しかも、その日その時に起ったイベントや仕事内容、私とのやり取りなどすべて細かく記録して残したりしていてね。凄く繊細で神経質で、もちろん可愛くて。素敵なパートナーだった。」
「香織さん…。」
「でも、もう満足だって言ってた。私は香織の全ては分からないけど、立派なアイドルだったと思う。」
「そうだったのですか…。あの…、もう1つ聞いてもいいですか?」
「もちろん。」

