晴れ、時々、運命のいたずら




覚悟を決めたその瞬間、急に首を絞めていた手の力が緩んだ。


そのまま島根は白目を向いたままゆっくりと横に倒れた。



「へっ…。」



何が起こったのか分からない。


両手で自分の首をさすりながら、頭の中で整理する。


しかし、目の前で先程まで首を絞めていた島根が気絶して倒れている姿を見ても理解出来ない。



「大丈夫か?」



倒れている島根の後ろから声が聞こえた。



(誰?)



首をさすりながら声がした方に顔を上げた。


島根の後ろに男性が立っているのが見えた。


同時にその男性が来ている服装も。



「黄色い…、パーカー…。」



その男性は手を差し伸べてきた。



「有紗。」



何度も顔を確かめた。


そして、やっと分かった。


黄色いパーカーの男性の正体を。


その瞬間、小さく呟いて愛姫も気を失った。



「兄、さん…。」