晴れ、時々、運命のいたずら




「宮崎さ~ん!」



(この声は…。)



ノートを閉じ、千曲川の河川敷で座っていた穂乃花の耳に聞き慣れた声が飛び込んできた。



「はぁ、はぁ。」



「…千葉君。」



息を切らしながら近づいてきた稔は顔を上げるとニコニコしながら話し始めた。



「ここに居るかなと思ったらやっぱりいた。」



「どうしたの…。」



「実はね、先日、松本城行ったけど、今度は善光寺はどうかな、と思って。」



「善光寺…。」



「うん!松本城に劣らず、長野が誇る立派な建築物だから。」



胸を張って話してくる稔の顔を見れないまま、穂乃花は小さく呟いた。



「どうして…。」



「ん?」



「どうして、千葉君は私にばかり話しかけてくるの…?」



小さく問いかけてくる穂乃花に顔色一つ変えずに答えた。