晴れ、時々、運命のいたずら




曲がステージ全体を包み込むように流れ、2人は軽く踊り始める。


歌い出しの香織のパートに続いて、愛姫のパートが始まる。



(やっぱり…。)



体中に電気が走ったような感覚になる。


始めてラジオで聞いた時の感動が再び体中を包み込むように襲ってきた。


穂乃花は目の前で踊り歌う愛姫を目で追いながら、自然と涙が溢れてきた。



(素敵な歌声…。愛姫さん…。)



嬉し涙。


これほどまでに感動し、嬉し涙を流した事は今までにない。


肩を小刻みに振るわせ、感動に浸っていると、突然声が聞こえて来た。



(え?)



男性の声。


背後から。



「君は…、富山愛姫が好きなのかい?」