目をうるわしてチワワみたいな目で私を見た。友里は知っている私が、そんな顔で見たら、友里のお願いをNO言えないことを。

「もー本当にズルイよね。わかった、一緒に行く」

「ありがとう。咲良!」

友里は、私の手を掴んで、大きく振って喜んだ。

友里の彼氏の堂本夏樹君は、友里がマネジャーしているバスケ部員。当日、夏樹君の友達もいれて四人で見に行くことになった。