二年間続いた日常をその日も過ごしていた。


「若、お嬢。助けてくだせぇ!」

『いらっしゃいませ。あれ?ケン?』

「へぇ。ケンでさぁ。って俺が誰かなんてどうでもいいんでさぁ。この子達預かってくれやせんか?報酬として服と食料とおむつはいれてやす。こいつらの未来を守ってくだせぇ!」

『……わかった。この子達、名前は?』

「翠と幸でさぁ。女の子が翠で男の子が幸。それじゃあ頼みまさぁ。」

『……気をつけて。』

「…へぇ。」