ママの仕事は高校生?!

『またご利用下さいませ。』

それから半年後。私と兄は裏社会では有名な頼まれ屋になった。
殺人にだけは手を染めないけど、それでも充分食べていけた。

「あの~……」

『いらっしゃいませ。』

「やっぱりかぐやさんと紫苑さんのお店なのね。私のこと覚えてる?昔二人のお世話だった河崎の妻の…」

『あけみさん?お久しぶりですね。』

「そう!覚えてててくれたのね。嬉しいわ。」

「あれ?あけみさん?お久しぶりです。どんなご用ですか?」

「紫苑さん、お久しぶり。そう、用は特にないのよ。ただ、二人がここでお店をしてると聞いたから、差し入れに。」