『アンズ…




私に体、返してくれる?』





頭が…痛い…




でもすんなり体を引き渡すわけには行かない。この生活は私の生き甲斐なのだから。




『イヤよ。』



頭の中のもう一人の自分に話しかける。




『私は私のしたいように過ごすわ。あなたにはまたしばらく寝ててもらうわね』




そう言って私は脳内の声、気配を消し去った。




スーッと頭の痛みが消えていく。




きっと…リュウにアオイや私の頭が反応してアオイの力が強くなって私に話し掛けられるようになったんだと思う。




気をつけなければ。




私はまだ目覚めたばかりでまだまだ遊びたりなのだから…