抵抗も虚しく、ひょいと担ぎ上げられた私は頭の上にどこから出してきたかわからない袋をかけられ、何も見えなくなった。 つまり…誘拐。 でも、なぜだがあまり怖くなかった。 いや、全然怖くなかった。 たぶん…アオイの中の私の中のアンズって子の意識が少しずつ強くなっているからだとおもう。 あぁ、そういえば今日はリュウが来る日だったな… きっともう屋上にいて、私のこと、待ってるんだろうな… なんて暢気に思ってみたり… そしてなぜか急に睡魔が襲ってきた私は意識を手放した。