今日の私 明日の私 (仮)

「これがアオイが言いたくても言えなかった彼女の過去の話。

…あ、それで。これを聞いたからってアオイのこと、嫌わないであげて。彼女、すごく傷つくから。」



「俺はその人の過去で人間を判断はしない。たとえどんなにむごい過去でも。」



「そう言ってくれると私も嬉しいわ。じゃあ、アオイのこと、よろしくね。」


…………



私はリュウを見つめる。



「嫌わないで…くれるんだね。


…ありがとう。」



「過去なんて関係ないだろ?今ここにいるのは今の葵衣であって、過去の葵衣ではないから。」