可愛い娘には裏があった

 持っていたスマフォをポケットから取り出すと、当然のように天羽が取り上げる。
 俺のものは俺のもの、お前のものは俺のもの、って感じだ。
 正にジャイアニズム。

「じゃあ戻るわよ」

 連絡先を登録し終えた天羽は俺にスマフォを手渡し、意気揚々と出ていく。

 しばらくした後、逆にテンションが低いまま出ていく男の姿があった。
 というか、俺だった。

【3】

 教室に戻る途中、天羽が壁に寄りかかって立っていた。
 スタイル抜群だからモデルのように見える。
 あいつはモデル雑誌の表紙でも飾るつもりか。

 あれ?
 なんか怒ってる?

「遅い!」