「煌ちゃんは馬鹿だね」



「二人して何なの?」





黒縁眼鏡の奥の、クリッとした目を細める。




あ、その仕草も好きだなあ。




「天、ご飯できるまで部屋で待っとこう」



「あっ、でも手伝わなきゃ」



「いいのよ、今日は特別」




にっこり笑った煌ちゃんのお母さん。




ペコリと頭を下げる。




そして、煌ちゃんに手を引っ張られ、二人で煌ちゃんの部屋に入った。