美野里は言われたとうりに父の向かい側にすわった。
「お前の母さんはな、おまえが2歳まで生きていたんだ。
だが、動物園へ行ったとき、お父さんが動物と触れ合うときにすぐにライオンに触ったんだ。
でも運悪く、いつも落ち着いていたライオンがいきなり襲い掛かってきた。
それをお前の母さんが俺を助けて襲われたんだ。そして死んでしまった。」

ママ。
「じゃあ、パパのせいってこと・・・?」
「そうなるな。」
そうなるなって、なんで落ち着いてそんなことがいえるの??
「ひどい。そんなことって。パパなんて嫌い!大嫌い!!」
「・・・・。」
美野里はその場から立ち上がり自分の部屋へいった。
(パパなんて嫌い!最低だ!)
「うっ、うあぁぁぁぁ!」
このときの美野里は世界一大好きな人に、亡き愛する人を死なされた悔しみに包まれたのだ