彼となにも話せないまま、

ただ時間が過ぎていく。


…このままでいいのかな。


そう思っても消極的な私は

行動を移すことができないんだ。



それに柚子香にも話せないまま。



「はぁ…。」



私は隣にいる柚子香に気づかれないように

小さくため息をついた。



「ってか今日、英語の小テストあるの知ってた?」



「もちろん知ってたよ。」


「もしかして徹夜…?」


「ばれちゃったか。 」



今日、私があくびが多いのは

昨夜英語の小テストのための勉強したから。