「いった…。」



「あ、ごめん!大丈夫か?」



声したほうを見ると

ぶつかったのは男の人だったらしい。


「あっ大丈夫です…。」


この人、どっかで見たこと…。


あっいつも牧野くんの隣にいる人…。

名前は若林雄大。

第一印象はチャラい。

ピアスは両方に二個ずつ、

その赤っぽい茶色はたぶん染めている。


「本を落としちゃったね。

ほんとごめんな。」


そう言って本を拾う若林くん。