「……ごめん」
何故か男の方は謝った。
他の人を好きな私を、それでも受け止める事はできなかったから。
奴がバイクで帰ってきた。
バイクを倉庫に入れる。
シャッターを、閉める……。
走ればまだ間に合うかもしれない。
オモチャ箱の中に入れるかもしれない。
だけど私は動けなくて、枕を抱き締めて泣いた。
弟と喧嘩する声がして、私の窓に石をぶつけ始めた。
要らない。
もう要らないよ。
全て手に入らないなら、
――諦める。
夜空は真っ暗になって、オモチャは全部倉庫に閉まられた。
おやすみ。また、明日。
全てリセットして、また明日。



