HRが終わり、授業の準備をしていた時だった。
「冷、ちょっといい?」
俺の友達である赤木 春斗が話しかけてきた。
「今度勉強会するんだけどさ、来てくれない?」
「はぁ?嫌だ。」
俺は即答した。
「そんなこと言わないでさ、お願い‼」
春斗は、手を合わせて俺に頭を下げた。
「お前に勉強教えんの面倒。それに、他にも誰か来るんだろ?」
「さすが冷、正解。俺の彼女の真白 雪と、毎回冷に勝って学年1位の紫藤 愛羅ちゃんが来るよ。」
それも女かよ…。
なおさら行きたくねぇ…って、紫藤 愛羅?
俺は顔を上げて、春斗の方を見た。

