ねぇ、もう一度。




「なによぉーもぅ。」



心の中を覗かれた私の顔は、きっと真っ赤なのだろう。



だからなのか、分からないけど、ついに菜々が吹き出した。


「あっは、だってよ、急に私と同じ高校来るって言い出したから、なんかおかしいなぁーって思ってたんだよ。」



菜々が何のことを言ってるのか理解できてない私の頭の上には疑問符が浮かんでいる。


菜々は続けて、


「それで、よーく考えてみたら、ちょうどその時に高崎くんがこの高校入るってゆう噂がたってたじゃん?だからかなぁーって思ってたわけよ♪まぁ、有名人と同じ高校行きたいってのはわかるけどねぇー♪」



「ぇ?有名人?噂?……。」



『いまいち状況がのみ込めない……。』