優しくてかっこよくて、あたしなんかにはもったいないくらいの彼氏だ。
いつもあたしの弱いところを一番に気づいてくれる。
「…ぁたし…死にたくないよぉー…」
一度溢れ出した涙を止めるのは、そう簡単じゃない。
だから、泣きたくなんてなかった。
強いままでいたかった。
"強いね"って、言われ続けていたかった。
『美音、今どこにいる?』
いつになく低い翔の声は、なぜかあたしを安心させる。
「…言えない…」
翔には、言えない。
こんなボロボロな自分を、見て欲しくない。
だから"来ないで"と、心の中で訴えかけていた。
それなのに、いつもあたしを1番にわかっていてくれてるのは、翔なんだ。
『今行くから』
そう言った翔によって切られた電話からは、プープーという虚しい機械音が響いていた。
残り24時間で、
あたしには、何が出来る?

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