いつまでも君が好き

「あの……一人、なんですか?」

「え……」

 準斗くんに尋ねられ、私はびくっと肩を震わせた。

 そうだ、私は……。いつも一人なんだ……。

「は、はい」

 私が頷くと、準斗くんはそんな私をじっと見つめた。

 その時は、彼がどんな人かなんて全く分からなかったから、何だか怖くなって、その場から逃げ出したくなってしまった。

「あ……、じゃあこれで……」

 私がそこから去ろうとすると、

「ちょっと待って」

 準斗くんに、呼び止められた。
 無視するこんなんてできっこないので、私は足を止めた。

 準斗くんは何かを言おうとして、しかし言いづらそうにして、それを何度か繰り返してから、驚きの台詞を口にした。

「もしよかったら、僕と友達になってくれませんか?」

「……え?」

「君も、一人なんでしょ?」

 君……も?

 その言葉に引っかかった私は、失礼かなと思いながらも、準斗くんに質問してしまった。

「あなたも……一人、なんですか?」

 私が聞くと、準斗くんは即答する。

「はい。僕には友達がいないので……」

 同じだ、私と。

 その時私は、思った。


 ――この人と、友達になりたい――


 そして、こっちも即答してしまったのだ。

「わ、私でよければ、友達になりましょうっ!」

 これが、私と準斗くんの、初めての出会いだった。