いつまでも君が好き

「じゅっ……準斗―――――っ!」

 お腹を抱えてその場に膝をついた準斗を見て、私は思わず叫んでしまった。

 嘘だ。嘘だ嘘だ。嘘だ。

 こんなの全部嘘……。全部夢よ……。

 一瞬で頭の中が真っ白になり、何も考えられなくなる。

 ただ、嘘だ嘘だと思うことしかできない。それを思うのも辛い。

 嫌……こんなの、幻よ……。

 準斗がこんな目に遭うなんて、信じられないもん……。

 私の目の前では、準斗がうずくまっている。

 表情はよく見えないけれど、きっと苦しいのだろう。歯を食いしばっているのだろう。

 人生の最期を、覚悟しているのだろう……。

 いや、違う……。覚悟『してる』んじゃなくて、覚悟『してた』んだ……。

 そうじゃなくちゃ、この男の人に刃向うなんてこと、できっこない。

 準斗は最初っから、覚悟してた。

 ――ここで人生を終わらせてしまうことを。

 そう思うと、『信じられない』っていう気持ちより、『ごめんね』って気持ちが勝ってくる。

 私のせい……ではないのだろうけど、でも。

 私は何も出来なかった。何もやらなかった。

 悪事を目の前にして、何も行動を起こせなかったし、起こさなかった。

 全て準斗に任せて、準斗なら何とかしてくれるだろう、なんて思って。

 結局私は、何もできなかった。


 ――準斗に、自分の気持ちを伝えることさえも。