いつまでも君が好き

 準斗と一緒に駅構内へと入り、切符を買ってからホームへと向かう。

 幸いなことに、電車は数分待つとすぐにやって来た。

 何もすいてるから、席に座れるなぁ……。

 私と準斗は、人が降りるのを待ってから、電車に乗り込んだ。

 準斗と並んで、ドアに近い席に座る。

 準斗の体が、私の体とぴったりとくっついた。多分、余計な場所を取りたくないからだろう。

 少し前までだったら、こんなこと何でもないのだろうが……、今は違った。

 嬉しく、恥ずかしい。自然と、頬が熱くなってきた。

 好きな男の子とこんなにくっつくのなんて、生まれて初めてだった。

 少し前までは、『好きな男の子』もいなかったのに……。

 自分の気持ちに気付いて早々、好きになって早々、こんな嬉しいことがあっていいのだろうか。

「すいてて良かったね」

 準斗の体のぬくもりを感じていると、唐突に準斗が声をかけてきた。

 いきなりだったので、ろくな返事ができない。

「え? あ、うん……そうだね」

「どうしたの? なんか元気ないみたいだけど……」

「えっ? そ、そんなことないよっ」

 準斗に迷惑をかけちゃいけない。そう思った私は、すぐに両手を振りながら笑顔を作った。

 それと同時に電車のドアが一斉に閉まり、間もなく電車が発車する。


 二人でお出かけかぁ……。
 
 なんだかデートみたいだなぁ……。


 ポンと頭に思い浮かんだそんな言葉を、

「っ……!」

 私は、頭を軽く振って打ち消した。