いつまでも君が好き

 少し歩くと、見慣れた駅が見えてきた。

 駅の周りには、バスやタクシーが何台も止まっており、人もたくさんいる。

 最近はあまり駅には来なかったが、改めて駅のすごさを感じた。

「今日は混んでるね」

 準斗はあまり困っていなさそうに、微笑みながら言う。

 私は「うん」と頷きながら、準斗の横顔をそっと見上げてみた。

 ……やっぱり、かっこいいよなぁ……。

 優しい笑顔を浮かべる準斗に、私は心を奪われてしまう。

 そうこうしている内に、気づくと駅のすぐ近くまで来ていた。

 準斗は胸のポケットから財布を取り出し、何やら中身を確認している。

 そうだよね……一人で行こうと思ってたんだもんね……。

 少しして、準斗は満足そうな顔で財布をポケットに戻した。

「大丈夫? お金あった?」

 心配になって聞いてみると、準斗はコクリと頷いた。

「うん、全然大丈夫だったよ」

「そう……。それなら良かった」

 胸に手を当て、ゆっくりと息をつく。良かった、準斗の迷惑にならなかったみたいで。

 いや……誘ってもらっちゃったこと自体、もう十分迷惑かもしれないのだが……。

 安堵の息をつく私を見た準斗は、ふふっと小さく笑った。

「もう……穂乃果ってば。そんなに心配しないでもいいのに……」

「だ、だって……」

 そんなこと言われても、心配なものは心配なんだよ。