いつまでも君が好き

 動物に対する不安が、顔に出てしまったのだろうか。

 準斗はふと、隣を歩く私の顔に視線を落とすと、

「穂乃果……なんか、心配ごとでもあるの?」

 何気ない様子で、そう尋ねてきた。……もしかして、バレちゃった……?

 私は慌てて、その不安がバレないように、首と手を何度も横に振る。

「うっ、うぅん! そんなのないよ!」

「へぇ~……。本当にぃ?」

 準斗が、私の苦手なにんまりとした笑みを浮かべる。

「隠さないで、言えばいいのに~」

「ほんと! そんなのないからさ、大丈夫!」

 準斗に嘘をつくのは正直嫌だった。でも、『動物園に行きたくない』と言うのは、もっと嫌だったのだ。

 大げさな身振り手振りで否定したおかげか、準斗は「そっかぁ……」と身を引いた。

 よかった……バレなかった……。

 安心した私は、つい、大きなため息をついてしまう。

 そのせいで、またしても準斗に尋ねられてしまった。

「穂乃果、今ため息ついたよね? ……なんか安心することでもあった?」

「いやいやいやっ、ないよそんなの! 普通だよ、普通!」

 やけに鋭い準斗の前では、ろくにため息もつけないなぁ……。

 今度は『困った』という意味のため息が出そうになったけど、また準斗に問い詰められるのはちょっと嫌なので、なんとかため息を飲み込んだ。