いつまでも君が好き

 自分達の想いを告げることができた私達は、帰りのバスをバス停で待っていた。

 すぐ近くに造られている時刻表を見ると、もうすぐバスが来るみたいだった。

 私と準斗は、バス停に設けられたベンチに、並んで腰を下ろしていた。

 ベンチはそんなに長くないため、私のすぐそばに、準斗は座っている。

 体は触れ合い、はたから見ればカップルに見えなくもない状態だ。

 そんな状態が恥ずかしくなった私は、さりげなく準斗から少しだけ距離をおこうとする。しかし、

「どうしたの穂乃果」

 すぐに準斗にバレてしまった。
 慌てて私は、「あっ、あー……」などとぼやきながら、体の位置を元に戻す。

 それを見ていた準斗は、意地悪な笑みではなく、優しい笑みを浮かべて言う。

「そんなに照れなくてもいいって。どうせ今は……」

「今、は?」

 準斗が言葉を途切れさせた意味が全く分からず、私は聞き返す。

 準斗は遠くを見つめながら、呟くようにその続きを口にした。


「今は、二人っきりなんだから」


「な……ちょっ!?」

 突然のそんな言葉に、私はベンチから腰を浮かしてしまった。だ、だって!

 今まで意識なんてしてなかったけど、確かに今、バス停は、私と準斗の『二人っきり』だ。

 改めてそう考えると、変に意識してしまう。

 まぁ……それが人間ってものなんだろうけどさ。