いつまでも君が好き

 それから私と準斗は、適当に遊んだり喋ったりしていた。

 足首まで海に浸かってみたり、砂浜を走ってみたり。

 まるで幼稚園児みたいだけど、恥ずかしくはなかった。

 準斗と一緒に遊べて、楽しかったから……かな。

 今まで一人だったけど、今は準斗がいてくれるから。

 寂しくなんかないし、楽しい毎日を送れている。

 今、すっごく、準斗にお礼を言いたい。

 ありがとう、って。

 私と一緒に、こうして笑ってくれて、ありがとう、って。


「ふぅ~……、もうすっかり夕方だね」

 気がついた時には日は傾き、周りで遊んでいる人も減っていた。

 空には薄くオレンジ色がかかり、夕方の訪れを知らせている。

 準斗はクスクスと笑いながら、私に言った。

 ……もう、こんな時間か。

 帰らなくちゃいけないんだよね……家に。

 楽しい時間は早く過ぎる。いつも思うけど、人間って不思議だ。

 嫌なことをしている時間は、時が経つのが遅いのに、好きなことをしている時間は、あっという間に過ぎてしまう。

 逆だったらいいのにと思うが、それが人間の感覚なんだよね。

 私は空を見上げて、その色を確認する。

「ほんとだ、もう日が落ちてきてる」

 私がそう言うと、準斗は「あっはは」と笑った。

 しかし今回の笑いには、いつものような楽しさが感じられなかった。

 無理して笑ってるような……、乾いた笑みだったのだ。

 準斗も……、もう帰るのが嫌なのかな?

 もしそうだとしたら……。


 私といる時間が、楽しかったってことになるよね。