いつまでも君が好き

 準斗くんのその一言で、私の心は決まった。

「ごごご、ごめんなさいっ! ……準斗!」

「あと、敬語もなしね」

「は……いやっ、うん!」

 思わず「はい」と返事をしてしまいそうになり、慌てて飲み込む。

 準斗く……準斗は酷いよ。

 あんなこと言うなんて、卑怯だ!

 だって、いきなりあんな……あんなこと言われたら……。

 誰だって、「分かった」って言っちゃうよ。

 私は心の中でぼやきながらも、準斗、準斗かぁ……と、準斗の名前を何度も確認してみる。

 やっぱり、呼び捨ては慣れてない。
 くん付けしそうになっちゃうかもしれない。というか、なる確率は高いだろう。

 けれど、不思議とそれは嫌ではなかった。

 前より、準斗に近付けたような気がして。

 準斗と、仲良くなれたような気がして。

 特別嫌じゃなかった。むしろ、呼び捨てするきっかけができて、よかったって思ってる。

 ちょっとやり方は乱暴だったけど……。

 もしかしたら準斗は、私にはあれぐらい言わないとダメだって、分かってたのかも。

 今まで仲良くしてきてくれたからね。

 きっと、その程度のことは、分かってたんだと思う。


 ……嬉しい。


 素直に、そう感じた。

 準斗が私のことを分かっていてくれて、嬉しい。

 本当に分かってくれてるかなんて根拠はないけど、そうだろうと思ってみたい。

 信じてみたかった。