いつまでも君が好き

 二人が去っていった後、私は準斗くんに聞いてみた。

「ねぇ準斗くん。準斗くんって、さっきからずっと、ここにいたよね」

 すると、準斗くんは、黙ってこくりと頷いた。

 あれ……? また、悲しそうな顔してる……。

 準斗くんは苦笑いも浮かべずに、完全に気落ちしたような顔をしていた。

 どうしたんだろう? やっぱり何か、悩みでもあるのだろうか?

「準斗く――」

「穂乃果」

 私の言葉を、準斗くんがさえぎった。

 そして準斗くんは、私の頬に手を伝わせる。

 私の顔は、自然と少しだけ上を向いた。

 こ、これって……。

「穂乃果……、僕……」

 準斗くんの顔が、ゆっくりと近づいてくる。

 ちょ……や……何……?

 こういうのって、テレビでは何度か見たことあるけど……。

 実際にされるのは、初めてだ。

 私の心臓が、胸を突き破るんじゃないかと思うくらい、激しく鳴りだす。

 ドクドク、ドクドクと、近くにいれば聞こえてしまいそうなくらい、鼓動の音は大きく思えた。

 それこそ、準斗くんには聞こえてるんじゃないかって、思うくらいに。

 
 初めての体験に。

 準斗くんの真面目な表情に。


 胸のドキドキは、強まっていった。